年金の標準額 共働きや単身世帯なども公表の方向で検討 厚労省

標準的な年金の支給額をめぐり、厚生労働省は、40年間働いた夫と専業主婦の「モデル世帯」に加え、共働きや単身世帯などの年金額も公表する方向で検討を進めることになりました。

厚生労働省は40年間、平均的な賃金で働き厚生年金に加入してきた夫と専業主婦だった妻の世帯を前提に標準的な年金額、いわゆる「モデル年金」を公表しています。

これについて、社会保障審議会の年金部会では委員から「働き方や世帯構成が多様化する中、実情に合っていない」とか「そうした世帯構成が望ましいという誤解を与えかねない」といった指摘が相次ぎました。

一方で、中長期的な年金水準を比較する際には、引き続き「モデル年金」が必要だという意見も出されました。

このため、厚生労働省は標準的な支給額を示す際には、共働きや単身世帯などの年金額もあわせて公表する方向で検討を進めることになりました。