秋田知事 クマ出没警報期間延長へ 狩猟頭数上限引き上げる考え

秋田県内では11月もクマによる人への被害が続いていることから、秋田県の佐竹知事は、クマの出没警報の期間を12月末まで延長し、年間100頭としていた狩猟による捕獲頭数の上限を引き上げ、警報期間中は狩猟を続けられるようにする考えを示しました。

これは21日に、佐竹知事が記者会見で明らかにしたものです。

秋田県内では11月に入ってもクマの出没が続き、人への被害も相次いでいることから、佐竹知事は11月末までとしていた「ツキノワグマ出没警報」を12月末まで延長する考えを示しました。

また、11月1日に解禁されたツキノワグマの狩猟で、ことしの捕獲の上限としていた100頭に近づいたため、県は11月14日から狩猟を自粛するよう要請していましたが、これについても上限を引き上げ、警報の期間中は狩猟を続けられるようにしたいとしています。

これについて、11月24日に開かれるクマの生態に詳しい専門家などが参加する会議で提案するということで、佐竹知事は「過去にないクマの被害で、ことしはある程度捕獲して来年以降に個体数を調整すればいいという声もあるので、専門家の意見を聞きたい」と述べました。