ガザ支援団体が中学校で現状伝える “関心持ち続けてほしい”

パレスチナのガザ地区で子どもたちへの支援を続けてきた神奈川県内の団体が、横浜市の中学校で生徒たちに現地の状況を伝え、「関心を持ち続けてほしい」と呼びかけました。

21日、横浜市の本宿中学校を、ガザ地区など世界各地の紛争地や被災地で子どもの支援にあたってきた海老名市のNPO法人「地球のステージ」代表で医師の桑山紀彦さんが訪れました。

3年生およそ100人を前に、現地スタッフから送られてくる、攻撃を受けた町の写真や動画を見せながら、水や食糧の確保が難しくなっていることや、支え合いながら生活していることなどを話しました。

ガザ地区に何度も足を運んでいる桑山さんは、現地で見た美しい夕日をテーマに作った歌を披露するなどして、現地の自然や、人々への思いも伝えていました。

このほか、ロシアの軍事侵攻が続くウクライナや、ことし2月に大地震が発生したトルコの状況なども生徒たちに伝えられました。

桑山さんが「興味や関心を持ち続けてください。感じたことを、1つでいいのでことばにしてください」と呼びかけると、生徒たちはじっと聞き入っていました。

3年生の高橋翼さんは「日本で生きていることが幸せに感じられました。世界で起きていることにもっと関心を持ってニュースを見ようと思いました」と話していました。