JAMは機械や金属産業などの中小企業を中心におよそ39万人の組合員が加盟する産業別労働組合です。
安河内賢弘会長が、21日、都内で記者会見を開き、来年の春闘の方針案を明らかにしました。
それによりますと賃上げの水準としてベースアップ分で月額1万2000円、定期昇給相当分を合わせて平均賃金で1万6500円以上を要求するとしています。
これはことしの要求額より3000円高く、JAMが結成した1999年以来、過去最高となります。
JAMのことしの春闘では賃金の引き上げ額が平均で8882円と過去最高となりましたが、実質賃金はマイナスで、さらなる賃上げが必要だと判断したということで、来年1月の中央委員会で正式に決定されます。

JAM 春闘へ方針案 月額1万6500円以上 過去最高の賃上げ要求へ
来年の春闘について機械や金属産業の中小企業などの労働組合でつくるJAMは、定期昇給分を合わせて月額1万6500円以上の賃上げを要求する方針案をまとめました。
過去最高の要求を掲げることで中小企業での持続的な賃上げにつなげたいねらいです。

安河内会長は「働く人の7割を占める中小企業の賃金が上がらなかったら個人消費が減少して収益が下がり人件費を下げざるをえない負のスパイラルがまた始まってしまう。中小企業が賃上げの原資を獲得するには価格転嫁が欠かせないので取り組んでいきたい」と述べました。