同志社大元アメフト部の4人 性的暴行の罪で実刑判決 京都地裁

同志社大学のアメリカンフットボール部の部員だった4人が、泥酔して抵抗できない状態の女子大学生に性的暴行をした罪に問われた裁判で、京都地方裁判所は「卑劣で悪質な犯行で、被害者の人格を全く顧みない態度は強い非難に値する」などとして、4人にいずれも懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。

同志社大学の4年生でアメリカンフットボール部に所属していた片井裕貴被告(22)、山田悠護被告(22)、濱田健被告(23)、牧野稜被告(23)の4人は、去年5月、京都市上京区の片井被告の自宅で、泥酔して抵抗できない状態だった女子大学生に性的暴行をした罪に問われました。

21日の判決で、京都地方裁判所の川上宏裁判長は「卑劣で悪質な犯行で、被害者の嫌悪感や屈辱感は察するにあまりある。ふざけながら暴行の場面を撮影するなど、被害者の人格を全く顧みない態度は強い非難に値する」と指摘しました。

その上で「大学からの退学処分や就職の内定取り消しなど小さくない社会的制裁を受けているが、実刑は免れない」などとして、4人にいずれも懲役3年6か月を言い渡しました。

同志社大学の植木朝子学長は「被害者や家族、関係者に心からお見舞い申し上げ、教育の根幹を問われる事態が起きたことにおわびします。事件を極めて重く受け止め、再発防止に取り組んで参ります」とコメントしています。