「天空の城」出現 越前大野城が雲海の上に 福井 大野

福井県大野市では21日朝、越前大野城が雲海の上に浮かび上がる「天空の城」と呼ばれる絶景が広がりました。

福井県大野市では21日朝7時ごろ、山の頂上にある越前大野城が朝日を浴びてたなびく雲海の上に浮かび上がる様子が見られました。

撮影スポットとして知られる「犬山城址」には多くのファンが集まり、絶景を写真に収めていました。

気象台によりますと、21日朝の福井県内は放射冷却現象で気温が下がり、大野市の最低気温はマイナス0.7度と今シーズン一番の冷え込みとなりました。

このため、空気中の水分が凝結して霧が発生し、風が少なかったことで雲海が広がったとみられます。

大野市によりますと「天空の城」は10月から4月ごろにかけて年間10回ほど出現するということですが、前日との寒暖差が大きい11月ごろの朝に見られる可能性が高いということです。

滋賀県から訪れた男性は「何度か撮影に来ていますが、きょうは最高のコンディションで見事な『天空の城』が見られました」と話していました。

また、大野市の女性は「地元ですが、生で雲海に浮かぶ越前大野城を見たのは初めてです。すごくきれいで感動しました」と話していました。