福島第一原発事故 先行除染区域の避難指示 すべて解除へ 政府

東京電力福島第一原発の事故をめぐり、政府は福島県富岡町の一部地域に出してきた避難指示を今月30日に解除することを決めました。これにより、今まで先行して除染などが行われてきた区域のすべてで避難指示が解除されます。

政府は福島県内の帰還困難区域のうち、6つの町や村の比較的、人口が多いエリアを中心に「特定復興再生拠点区域」に認定した上で先行して除染などにあたり、作業を終えたところから避難指示を解除してきました。

このうち、最後まで残っていた福島県富岡町の一部の集会所や県道などについて政府は除染作業を終えたとして、今月30日に避難指示を解除することを21日、持ち回りで開いた原子力災害対策本部で決めました。

これにより、今まで先行して除染などが行われてきた福島県内のすべての「特定復興再生拠点区域」で避難指示が解除されることになります。

政府は今後、福島県内になお残る309平方キロ余りの帰還困難区域のうち、住民から帰還の意向が示された場所を新たに「特定帰還居住区域」に位置づけ優先的に除染などを進めていく方針です。