ビッグモーター 保険代理店の登録取り消しへ聴聞手続き 金融庁

金融庁は、保険金を不正請求したビッグモーターに対し、損害保険代理店の登録を取り消す処分を行うため、21日、会社の意見を聞く「聴聞」の手続きを行いました。

金融庁は、ことし9月から11月10日まで保険業法に基づきビッグモーターへの立ち入り検査を実施した結果、会社の経営管理体制に問題があったなどとして、11月30日付けで損害保険代理店に対する行政処分としては最も重い登録取り消しの処分を行う方針を示しています。

21日は午前10時から、さいたま市にある金融庁の出先機関の関東財務局で処分に向けてビッグモーター側から意見を聞く「聴聞」の手続きが行われました。

会場にはビッグモーターの関係者は出席しませんでしたが、金融庁は21日までにビッグモーターから会社の意見をまとめた陳述書を受け取ったということで、これを踏まえて手続きを進めるとしています。

金融庁による今回の処分の方針についてビッグモーターは、「金融庁と関東財務局の指示に従い、適切に対応してまいります」とコメントしています。

ビッグモーターをめぐっては、国土交通省も10月、道路運送車両法に基づいて立ち入り検査を行った事業所に対し車検業務の指定取り消しや整備業務の一時停止などの処分を行っています。