イスラエル・パレスチナ 中仏首脳“2国家共存が根本的な解決”

中国の習近平国家主席とフランスのマクロン大統領が20日、電話で会談し、両首脳はイスラエル・パレスチナ情勢のさらなる悪化の回避が急務であり、「2国家共存」が根本的な解決方法だという認識で一致しました。

中国外務省によりますと、両首脳はこのほか共に関心を持つ国際的・地域的な問題について意思疎通を続け、世界の平和と安定に貢献することで合意したということです。

両国関係をめぐっては、習主席はフランス企業の中国への投資を歓迎する考えを示した一方で、「フランスに投資する中国企業のために公平で差別のないビジネス環境を提供するよう望む」と強調しました。

これに対しマクロン大統領は「中国とハイレベルの往来を緊密に行い、経済や貿易、航空などの分野で交流と協力を深めていきたい」と述べたということです。

中国としては国内経済の先行きに不透明感が広がる中、フランスとの経済協力を強化するとともに、中国製のEV=電気自動車が国からの補助金で価格を抑え、競争をゆがめているとしてEU=ヨーロッパ連合が調査を行っていることなどをけん制するねらいがあるとみられます。