阪神阪急HD 角会長 宝塚音楽学校の理事長を退任へ

宝塚歌劇団に所属する25歳の劇団員が死亡したことをめぐり、阪急阪神ホールディングスの角和夫会長が劇団員を養成する宝塚音楽学校の理事長を近く退任する方向で調整していることが関係者への取材で分かりました。

宝塚歌劇団の宙組に所属していた25歳の劇団員は入団7年目のことし9月、兵庫県宝塚市で死亡しているのが見つかり、自殺とみられています。

歌劇団は、いじめやパワハラは確認できなかったとする一方、長時間の活動などで強い心理的負荷がかかっていた可能性は否定できないとする調査報告書の内容を先週、公表しましたが、この調査とは別に劇団員全員を対象に厳しい上下関係などの実態を把握するための聞き取りを進めています。

こうした中、歌劇団を運営する阪急電鉄の親会社にあたる阪急阪神ホールディングスの角和夫会長が、劇団員を養成する宝塚音楽学校の理事長を近く退任する方向で調整していることが関係者への取材で分かりました。

後任には来月1日づけで歌劇団の理事長に就任する予定の村上浩爾氏が就く方向で調整が進められているということです。

歌劇団を運営する阪急電鉄などは外部の専門家の意見を取り入れながら組織風土改革を進める方針で、両組織の理事長を兼務させることで今後の改革を浸透させるねらいがあるとみられます。