大相撲九州場所9日目 大関 豊昇龍敗れ3敗 大関 霧島は2敗守る

大相撲九州場所は9日目、大関 豊昇龍は、関脇 琴ノ若と2敗どうしの一番で敗れて3敗に後退しました。一方、大関 霧島は、大関経験者の朝乃山に勝って2敗を守りました。

九州場所は9日目の20日、大関 豊昇龍は、関脇 琴ノ若との2敗どうしの一番に臨みました。

豊昇龍は、立ち合いはのど輪で攻めたものの、組み合う展開となりました。
そして、琴ノ若の力強い寄りをしのぎきれず、寄り倒されて3敗目を喫しました。

▽2敗の大関 霧島は、19日から途中出場している大関経験者の朝乃山と対戦しました。

霧島が朝乃山の圧力を受ける展開となって、土俵際での競り合いにまでもつれた一番は物言いがつきましたが、土俵の外まで押し出された霧島に対し、倒れ込んだ朝乃山が手をつくのが早かったため、軍配どおり、霧島が勝って2敗を守りました。

▽3敗の大関 貴景勝は、平幕の錦木にリズムよく小刻みな突き押しで攻めたあと、引き落としで勝ちました。

▽ただ1人、1敗だった平幕の一山本は、ベテランの玉鷲を圧倒する突き押しで勝ち越しを決めました。

これで1敗は一山本、2敗は霧島、琴ノ若、平幕の熱海富士、新入幕の美ノ海の4人となりました。

中入り後の勝敗

▽十両の琴勝峰に錦富士は、琴勝峰が「寄り切り」

▽新入幕の北の若に剣翔は、剣翔が「寄り切り」

▽宝富士に新入幕の東白龍は、宝富士が「押し出し」

▽一山本に玉鷲は、一山本が「突き出し」で勝ち越し。
単独トップを守りました。

▽王鵬に友風は、王鵬が「突き落とし」

▽新入幕の狼雅に平戸海は、平戸海が「寄り倒し」

▽遠藤に新入幕の美ノ海は、美ノ海が「肩透かし」

▽佐田の海に金峰山は、金峰山が「うっちゃり」で勝ちました。

▽北青鵬に琴恵光は、北青鵬が「寄り切り」

▽竜電に隆の勝は、隆の勝が「引き落とし」で勝ちました。

▽湘南乃海に妙義龍は、湘南乃海が「寄り切り」

▽御嶽海に翠富士は、御嶽海が「寄り切り」

▽阿武咲に熱海富士は、熱海富士が「はたき込み」で勝ちました。

▽高安に翔猿は、高安が「突き出し」

▽豪ノ山に明生は、明生が「突き落とし」

▽正代に北勝富士は、正代が「押し出し」で勝ちました。

▽阿炎に宇良は、宇良が「引き落とし」で勝ちました。

▽大栄翔に若元春の関脇どうしの対戦は、若元春が「はたき込み」

▽朝乃山に大関 霧島は、物言いがつきましたが、軍配どおり霧島が「はたき込み」で勝ち、2敗を守りました。

▽大関 貴景勝に錦木は、貴景勝が「引き落とし」で勝ちました。

▽琴ノ若に大関 豊昇龍は、琴ノ若が「寄り倒し」で勝って2敗を守りました。
豊昇龍は3敗に後退しました。

大関 霧島「しっかり稽古をしている 自分の相撲を取るしかない」

大関 霧島は、19日から途中出場している大関経験者の朝乃山に勝って2敗を守り「力を出してよかった。しっかり稽古をしているので自分の相撲を取るしかない」と力強く話していました。

一方、朝乃山は休場と合わせて負け越しが決まり「負け越したあとが大事なのであしたが大事になってくる。きょうはきのうより前に攻められたのであしたにつながる。気を引き締めていきたい」と黒星にも手応えを口にしていました。

同じく2敗の大関 豊昇龍は結びの一番で関脇 琴ノ若との2敗対決に敗れ、20日は取材に応じませんでした。

勝って2敗を守った琴ノ若は連敗を2で止め「じっくり攻められてよかった。自分の相撲を取りきれば勝ちにつながる。またあしたから気持ちを新たにして頑張っていきたい」と振り返りました。

3敗の大関 貴景勝は平幕の錦木に勝って連敗を止め「あしたの相撲に集中して、それができたら次に進める」と淡々と話していました。

ベテランの玉鷲に勝ってただ1人、1敗を守った一山本は「いつも押し込まれて引いているので、思い切り当たって前に行こうと思っていた。2ケタ勝てるようにあしたからまた初日だと思って頑張る」と笑顔で話していました。