ロシア国防省は19日夜、首都モスクワやモスクワ州に向かって飛来した無人機を撃墜したとし、ウクライナによる攻撃だと発表しました。
モスクワのソビャーニン市長は、無人機はモスクワの東の近郊で撃墜され、けが人の情報はないとしています。
これに先立ち、19日未明にもロシア国防省はモスクワの東の近郊でウクライナの無人機を撃墜したとしています。
モスクワに対してはことし7月から8月にかけてビジネス街の「モスクワシティ」のビルに、無人機が衝突するなど無人機の飛来が相次いでいましたが、最近は起きておらず、一部のロシアのメディアはモスクワ方面への無人機攻撃は先月上旬以来だと伝えています。
一方、ウクライナでもロシア軍による無人機攻撃が各地で相次ぎ、南部オデーサ州ではエネルギーのインフラ施設が攻撃されたと18日に発表され、その後、周辺のおよそ2100世帯が一時停電となったとしています。

モスクワに無人機相次ぐ ウクライナ南部は無人機攻撃で停電に
ロシアでは首都モスクワの近郊に無人機が相次いで飛来し、ロシア国防省はウクライナによる攻撃だとしたうえで撃墜したとしています。一方、ウクライナでも南部オデーサ州でロシア軍による無人機攻撃で周辺一帯が停電となったとしていて、双方で無人機による攻撃が起きています。

ゼレンスキー大統領は18日「冬になればなるほど、ロシアは攻撃を強化するだろう」と述べ、冬になって電力需要が高まるなか、ロシア軍による発電所などのインフラ施設への攻撃に警戒するよう改めて呼びかけました。
一方、ゼレンスキー大統領は19日、SNSで「軍に対する新たな医療支援が必要だ」としてウクライナ軍の医療部門を統括する司令官を交代させたと明らかにしました。
ゼレンスキー大統領は、今月3日には軍の特殊作戦を担当する司令官を新たに任命したと発表するなど、司令官を相次いで交代させています。