立ち入り検査を受けたのは、グミを製造した大阪 北区の会社「WWE」です。
東京や大阪では、ことしに入ってからこの会社が製造している同じグミを食べた人が病院に搬送されるなど体調不良を訴えるケースが相次いでいて、警視庁や大阪府警察本部によりますと、これまでに合わせて二十数人に上っています。
グミの袋には「HHCH」=ヘキサヒドロカンナビヘキソールという、法律で規制されていない大麻に近い成分の名前が書かれていて、これらのグミに法律で規制された指定薬物と同じような毒性がある疑いがあるということです。
立ち入り検査は医薬品医療機器法に基づくもので、麻薬取締部は幻覚などの健康被害を引き起こす成分が含まれていないかを調べ、販売停止の命令を出すかどうか検討することにしています。
麻薬取締部は、今月17日にも東京や大阪にある販売店などの立ち入り検査を行っていて、武見厚生労働大臣は、このうち都内の1店舗で販売されていたグミから大麻に近い成分が検出されたことを明らかにしています。

グミ 製造会社に立ち入り検査 厚労省麻薬取締部
大麻に近い成分の名前が表示されているグミを食べた人が相次いで体調不良を訴えている問題で、厚生労働省の麻薬取締部はこれらのグミに法律で規制された指定薬物と同じような毒性がある疑いがあるとして、グミを製造した大阪市の会社の立ち入り検査を行いました。
茨城 大麻に含まれる物質記載のクッキーでことし数人搬送
茨城県内でことしに入ってから大麻に含まれる化学物質の名前が記載されたクッキーを食べた数人が、体調不良を訴えて病院に搬送されていたことが警察への取材でわかりました。
警察によりますと、茨城県内ではことし1月以降、県内に住む20代の数人がクッキーを食べたあと、体の震えや吐き気などの体調不良を訴えて病院に搬送されたということです。
クッキーの包装には大麻に含まれる化学物質の1つ「THCH」の記載があり、搬送された人は「大麻に似た成分を含む商品を扱っている店で買った」などと話していたということです。
「THCH」は幻覚作用や記憶への影響、薬物依存などの健康被害が懸念されるなどとして、国内ではことし8月から「指定薬物」として販売や所持、使用などが禁止されています。
今回の搬送は規制される前で、規制後は確認されていないということです。
東京や大阪では、ことしに入ってから大麻に近い成分の名前が表示されたグミを食べた人が体調不良を訴えるケースが相次いでいます。
茨城県警は「成分を確認して疑問に感じた場合は安易に口にせず、警察などに相談してほしい」と注意を呼びかけています。