福島第一原発 処理水 “3回目の放出が完了”と発表 東京電力

福島第一原子力発電所にたまる処理水について、東京電力は今月2日から続けていた3回目の海への放出が完了したと発表しました。

福島第一原発ではトリチウムなどの放射性物質を含む処理水が1000基余りのタンクに保管され、東京電力はことし8月から、大量の海水を加えるなどして基準を下回る濃度に薄めて海への放出を始めています。

今月2日からは3回目の放出が行われていましたが、東京電力は、20正午過ぎに作業を完了したと発表しました。

放出を中止するようなトラブルはなく、計画どおりタンク10基に入っていた7753トンの処理水を放出したということです。

また、東京電力が原発から3キロ以内の10か所で毎日採取している海水のトリチウム濃度の分析では、もっとも高い値が1リットル当たり11ベクレルと、放出の停止を判断する基準の700ベクレルを大幅に下回っています。

東京電力は今年度、4回に分けて、およそ3万1200トンを放出する計画で、4回目の放出は年明け以降に始めるとしています。