韓国軍 北朝鮮に軍事偵察衛星の打ち上げ中止求める声明

韓国軍は、北朝鮮に対して軍事偵察衛星の打ち上げ中止を求める声明を発表しました。シン・ウォンシク(申源※シク)国防相は、今月末までに打ち上げが行われる可能性があるとの見方を示していて、韓国軍が警戒を強めています。

韓国軍の合同参謀本部は20日、北朝鮮への「警告メッセージ」とする声明を発表しました。

この中で、北朝鮮に対して「現在準備中の軍事偵察衛星の打ち上げを即刻中止するよう、厳重に警告する。もし強行すれば、わが軍は国民の生命と安全を保障するために必要な措置を講じる」としてけん制しました。

具体的な措置の内容は明らかにしていませんが、声明では、2018年の南北軍事合意により韓国側が北朝鮮を監視・偵察する活動に影響が出ていると言及していて、韓国メディアは合意の一部効力停止を指しているとみられると伝えています。

また、韓国大統領府は20日、NSC=国家安全保障会議を開き、北朝鮮の打ち上げに備えて防衛態勢を強化し、米韓・日米韓で必要な連携をとっていくことを確認しました。

シン・ウォンシク国防相は19日、「北が今後1週間、ないし遅くとも今月30日より前に軍事偵察衛星を打ち上げられるようになるのではないかとみている」と指摘していて、韓国軍はアメリカ軍とともに警戒を強めています。

※シクは、「さんずい」に「是」