20日、東京 千代田区にあるJR御茶ノ水駅の前では、警視庁の担当者や大学生のボランティアなどおよそ30人が、闇バイトに関わらないよう注意を呼びかけるチラシを配りました。
警視庁によりますと、ことしに入って10月末までに寄せられた闇バイトに関する相談件数は、去年の同じ時期と比べておよそ4.7倍に増加しています。
SNSを通じて怪しいアルバイトに応募してしまったという相談が目立っていて、
▼公園のトイレで封筒を渡すよう指示され、数回行ったあとに断ると、電話で何度も脅されたというものや、
▼連絡を無視していたら、男らが自宅までやって来たというものなど、
一度関わったら抜け出せないようにさせられたという内容が多いということです。
チラシを受け取った20代の男性は、「物価高の中で手軽に報酬が手に入るため、安易に闇バイトに関わる若者が増えていると聞きます。巻き込まれないよう気をつけたいです」と話していました。
警視庁生活安全総務課の二宮健課長は「年末年始にかけて出費が増える時期を迎えますが、簡単に高額な報酬が手に入るとうたう仕事はすべて犯罪だと思って、絶対に応募しないでほしい」と話していました。
“闇バイトに関わらないで” 大学生など若者に注意呼びかけ
若者がいわゆる「闇バイト」に関わり犯罪に加担することを防ごうと、警視庁が、大学生などが多く利用するJRの駅前で注意や対策を呼びかけました。「闇バイト」をめぐっては、10代と20代の若者を中心に特殊詐欺や強盗などの実行役として犯罪に加担するケースが相次いでいます。
