“アルトマン氏 CEO復帰を” オープンAI 投資家が働きかけか

生成AIのChatGPTを開発したアメリカのベンチャー企業「オープンAI」のCEOだったサム・アルトマン氏が事実上、解任されたことをめぐり、アメリカのメディアは会社が混乱し、投資家が会社に対して復帰を働きかけているなどと伝えました。

一方、アルトマン氏はAIの新会社の設立を検討しているとも報じられ、今後の動向に関心が集まっています。

生成AIのChatGPTを開発した「オープンAI」は先週17日、CEOだったサム・アルトマン氏の退任を発表し、事実上の解任とみられています。

退任をめぐってブルームバーグやウォール・ストリート・ジャーナルなどアメリカのメディアは18日、会社が混乱し、主要な投資家が会社に対して、アルトマン氏の復帰を働きかけているなどと伝えました。

アルトマン氏はAI新会社 設立検討との報も

一方、アルトマン氏はAIの会社を新たに設立することを検討しているとも報じられています。

アルトマン氏は、2015年にイーロン・マスク氏らとともにオープンAIを設立し、生成AIの開発を進めてきました。

去年11月にChatGPTのサービスを始め、質問を入力すると自然な文章で回答を作成できるとして、世界で急速に利用が広がっています。

退任の背景には社内の内紛か

退任の背景には、アルトマン氏が生成AIのサービスを急速に拡大していたことと、製品の安全性をめぐり社内で内紛があった可能性が伝えられていて、会社とアルトマン氏の今後の動向に関心が集まっています。

オープンAIの共同創業者で社長を務めてきたグレッグ・ブロックマン氏は、旧ツイッターの「X」への17日の投稿の中で、アルトマン氏が退任を知らされたいきさつについて触れています。

それによりますと、アルトマン氏は16日の夜、オープンAIの共同創業者で取締役の1人であるイリヤ・サツキバー氏から、17日正午に話をしようというメールを受け取ったということです。

アルトマン氏が17日正午にオンライン会議に参加すると、ブロックマン氏を除く取締役の全員が会議に参加しており、サツキバー氏がアルトマン氏に対して退任を伝えたということで、突然の退任が事実上の解任だったことをうかがわせる内容となっています。