ボッチャ 国際大会前に日本代表が強化合宿を公開

来年のパリパラリンピックの出場権をかけたボッチャの国際大会が来月香港で開幕するのを前に日本代表が強化合宿を公開し、東京パラリンピックで金メダルを獲得した杉村英孝選手が「しっかりと結果を残して次のステップへ進みたい」と意気込みました。

来月香港で開幕するボッチャのアジア・オセアニア選手権は、来年のパリパラリンピックの出場権をかけた大会で、ペアと団体で優勝すれば出場権を獲得できます。

日本代表は、この大会に向けて東京 北区のナショナルトレーニングセンターで強化合宿を行っていて、最終日の19日、報道陣に練習の様子が公開されました。

このうち、東京パラリンピックの個人で金メダルを獲得した杉村選手は、持ち味の正確なコントロールで「ジャックボール」のそばへボールを寄せたり、チームメートと声を掛け合って狙いを定めたりして、順調な調整ぶりを見せました。

また、ことしの日本選手権で優勝し、障害が最も重いクラスでプレーする17歳の一戸彩音選手は、効き目の右目でショットの位置を見極めると「ランプ」と呼ばれる滑り台のような器具でボールを転がし、巧みなコントロールを発揮していました。

杉村選手は「アジアの強豪国には、ミスをすればそこをつかれるので1球1球が鍵になる。隙を見せないことをテーマにしっかり結果を残して次のステップに進みたい」と意気込んでいました。

日本代表は、来月3日に香港に向けて出国する予定です。