大分国際車いすマラソン スイスのマルセル・フグが5連覇

「大分国際車いすマラソン」が19日、大分市で開かれ、世界記録保持者のスイスのマルセル・フグ選手が自身の記録に迫る好タイムで大会5連覇を果たしました。

ことしで42回目を迎える「大分国際車いすマラソン」は世界トップレベルの選手が競う車いす単独のレースで、マラソンとハーフマラソンの2つの部門に世界16か国から合わせて188人が出場しました。

マラソンの男子では、世界記録保持者で大会4連覇中のスイスのマルセル・フグ選手が3キロすぎから抜け出し、その後は独走状態となりました。

そして、世界記録には4秒届きませんでしたが、1時間17分51秒の好タイムで大会5連覇を果たしました。

日本人トップは、2位の鈴木朋樹選手で、タイムは1時間23分58秒でした。

フグ選手は「自分のペースを保ちながらできるだけ速く走ることを心がけた。世界記録までもう少しだったので残念だが、優勝できたことはうれしい」と話していました。

鈴木選手は「沿道から子どもたちが大きな声で応援してくれて、最後まで諦めずに走りきることができた」と話していました。

一方、女子はスイスのカテリーヌ・デブルナー選手が大接戦の末、大会新記録となる1時間35分11秒のタイムで初優勝しました。

日本人トップは4位の喜納翼選手でタイムは1時間44分49秒でした。

デブルナー選手は「今回のレースはかなり接戦ですべてを注ぎ込んだ。レース中は子どもたちの声援にすごく励まされた」と話していました。

喜納選手は「スピードレースになるのは分かっていたが、ついていけなかった。もう少し走り込みをして、しっかり記録を出せる体を作っていきたい」と話していました。