都市農業の魅力伝える 全国24都市の野菜など販売する催し 東京

「都市農業」の魅力を伝えようと全国24の都市の農業者などが一堂に会してそれぞれの地域の野菜や、特産品を販売する催しが東京・練馬区で開かれています。

催しは、東京23区の農地のおよそ4割を占める練馬区が、都市農業の魅力を伝えようと、京都市や大阪市など、全国で都市農業に取り組む人たちを招いて初めて開いたものです。

会場ではそれぞれの地域の特産の野菜や果物などが販売されていて、このうち、練馬区で江戸時代から栽培されてきた「練馬大根」の売り場では、販売開始前から200人近くの人が並んでいました。

「練馬大根」は、長いもので1メートルを超え、漬物にむいているなどとして人気がありますが、収穫に手間がかかることなどからほとんど市販されていません。

区内に住む30代の女性は、「地元でもなかなか手に入らないので、買えてよかったです。帰って早速調理します」と話していました。

市街地の農地は、担い手不足や周辺の再開発などによって年々減少していて、練馬区でも、25年前の半分ほどに減っています。

実行委員の酒井雅博さんは、「全国の多くの都市で農業が行われていることを知って、応援してもらうきっかけになればうれしいです」と話していました。

この催しは、東京・練馬区の都立光が丘公園で、19日午後4時まで開かれます。