北海道 乙部町で住宅火災 8棟焼ける 強風で延焼か けが人なし

19日朝、北海道南部の乙部町で住宅から火が出て周辺の住宅に燃え広がり、合わせて8棟が焼けました。この火事によるけが人はいないということで、警察などが詳しい状況を調べています。

19日午前7時前、乙部町花磯で、住宅から火が出ていると付近の住民から消防に通報がありました。

消防車13台が出動して消火活動が行われ、火は出火からおよそ9時間たった午後4時までに消し止められましたが、火元になった住宅から周辺の住宅に燃え広がり、合わせて8棟が焼けたということです。

気象庁によりますと19日は低気圧の影響で沿岸部を中心に風が強まっていて、警察などによりますと、火は風にあおられて広がったとみられるということです。

乙部町に隣接する江差町では、午前7時半前に19.9メートルの最大瞬間風速が観測されました。

警察によりますと、この火事でけがをした人はいないということです。

午前10時すぎにNHKが撮影した現場の映像では付近一帯には煙が立ちこめていて、多くの住民が心配そうに消火活動の様子を見守っていました。

現場は国道229号線沿いにある乙部町内の住宅地で、警察などが詳しい状況を調べています。

発達した低気圧の影響 北海道など風強い状態

19日は発達した低気圧の影響で北海道を含む北日本や東日本の沿岸部を中心に風が強い状態が続いていて、気象庁は各地に強風注意報を発表し注意を呼びかけています。

地元の男性「風がすごくて火の勢いすごかったで」

地元に住む73歳の男性は、「朝早く消防のサイレンが聞こえて自宅の外に出てみたら、火がまわる感じだった。海側からの風がすごくて、とにかく火の勢いがすごかったです。風にあおられるという感じですごく恐ろしいです」と火の勢いが強かった当時の様子を話していました。