ウクライナ空軍は18日、ロシア軍が無人機あわせて38機で各地への攻撃を仕掛け、このうち29機を撃墜したと発表しました。
ただ、南部オデーサ州ではエネルギーのインフラ施設が無人機による攻撃を受けて火災が発生し、1人がケガをしたと地元当局が発表するなど、インフラ施設をねらったロシア軍の攻撃が続いています。
イギリス国防省は18日、この1週間でウクライナでは東部のクピヤンシクとアウディーイウカ、そして南部ヘルソン州のドニプロ川の東岸など3つの前線で激しい地上戦が起きていると指摘しました。
そのうえで「東部では本格的な冬の到来に伴い、戦線に大きな変化が生じる見通しは当面なさそうだ」と、こう着状態になる可能性も示しました。
こうした中、イギリスの公共放送BBCは17日、ウクライナからこれまでに2万人近くが徴兵を逃れるために国外に出国したことがわかったと伝えました。
川を泳いだり、夜間に徒歩で国境を越えたりして隣国のルーマニアなどに出国したとしていて、ほかにおよそ2万1千人が国外に逃れようとしてウクライナ当局に拘束されたということです。
ウクライナではロシアによる軍事侵攻以降、総動員令が出され、18歳から60歳の男性が徴兵の対象となり、原則、出国が禁じられています。
しかし、侵攻が長期化する中、徴兵を逃れるために賄賂を贈るなどの汚職も後を絶たず社会問題となっていて、兵員の確保も課題となっています。

“ウクライナから徴兵逃れで2万人近くが出国” 英BBC
ロシア軍はウクライナの各地で無人機などを使い、インフラ施設をねらった攻撃を続けています。一方、イギリスの公共放送BBCは、ウクライナからこれまでに2万人近くが徴兵を逃れるために国外に出国したと伝えました。