【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(19日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる19日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ウクライナ “ロシアが無人機攻撃” インフラ施設への攻撃警戒

ウクライナ空軍は19日、18日夜から19日にかけて、ロシア軍が合わせて20機の無人機で各地に攻撃を仕掛け、このうち15機を撃墜したと発表しました。

ロシア軍の無人機による夜間の攻撃は2日連続で、けが人などは出ていないものの、中部のチェルカーシ州では、撃墜された無人機の破片で合わせて5つの建物に被害が出たと、地元の知事が明らかにしました。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、ビデオ声明で「冬になればなるほど、ロシアは攻撃を強化するだろう」と述べ、電力需要が高まる冬になったことを受けて、ロシア軍による発電所などのインフラ施設への攻撃に警戒するよう改めて呼びかけました。

一方、ウクライナ軍の南部司令部の報道官は19日、南部ヘルソン州のロシアが占領するドニプロ川東岸での作戦で、ロシア軍を3キロから8キロにわたって退却させたと発表しました。

前線で激しい地上戦 冬到来でこう着も 英国防省

イギリス国防省は18日、この1週間でウクライナでは東部のクピヤンシクとアウディーイウカ、そして南部ヘルソン州のドニプロ川の東岸など3つの前線で激しい地上戦が起きていると指摘しました。

そのうえで「東部では本格的な冬の到来に伴い、戦線に大きな変化が生じる見通しは当面なさそうだ」と、こう着状態になる可能性も示しました。

ロシア軍の無人機によるインフラ施設狙う攻撃続く

ウクライナ空軍は18日、ロシア軍が無人機あわせて38機で各地への攻撃を仕掛け、このうち29機を撃墜したと発表しました。

ただ、南部オデーサ州ではエネルギーのインフラ施設が無人機による攻撃を受けて火災が発生し、1人がケガをしたと地元当局が発表するなど、インフラ施設を狙ったロシア軍の攻撃が続いています。

“ウクライナから徴兵逃れで2万人近くが出国” 英BBC

イギリスの公共放送BBCは17日、ウクライナからこれまでに2万人近くが徴兵を逃れるために国外に出国したことがわかったと伝えました。

川を泳いだり、夜間に徒歩で国境を越えたりして隣国のルーマニアなどに出国したとしていて、ほかにおよそ2万1千人が国外に逃れようとしてウクライナ当局に拘束されたということです。

ウクライナではロシアによる軍事侵攻以降、総動員令が出され、18歳から60歳の男性が徴兵の対象となり、原則、出国が禁じられています。しかし、侵攻が長期化する中、徴兵を逃れるために賄賂を贈るなどの汚職も後を絶たず社会問題となっていて、兵員の確保も課題となっています。