スケートボード日本選手権 織田夢海 初優勝 男子は小野寺2連覇

スケートボードのストリートの日本選手権が東京都内で行われ、女子は17歳の織田夢海選手が初優勝を果たしました。
また男子は、13歳の小野寺吟雲選手が大会2連覇を果たしました。

東京 立川市で行われたスケートボードのストリートの日本選手権は、最終日の18日、男女の決勝が行われました。

ストリートは、階段やレールなどが設置されたコースで、
▽45秒間滑って技を何度も繰り出す「ラン」を2回、
▽1回の技で勝負する「ベストトリック」を5回行い、
それぞれの得点の高い3回の合計で競われます。

このうち女子は、パリオリンピックの選考となる世界ランキングで3位の織田選手が、ランの1回目で多彩な技を繰り出して2位につけました。

そして、ベストトリックでは2回目で、空中で板を裏表に回転させたあと後輪の車軸部分でレールを滑り降りる大技「キックフリップフィーブルグラインド」を決め90.18の高得点をマークしました。

織田選手は合計を219.44とし、日本選手権で初優勝を果たしました。

一方、男子は、ことし2月の世界選手権で銅メダルを獲得した13歳の小野寺選手が、ランでスピードに乗った滑りでトップに立つと、ベストトリックでも、2回目で板を裏表に2回転させたあとにレールを滑る「ダブルフリップボードスライド」を決めて91.62をマークしました。

小野寺選手は合計268.21で、大会2連覇を果たしました。

織田夢海「パリ五輪には絶対出られるように頑張りたい」

織田夢海選手は「苦手なランをノーミスで終えられて、優勝できてうれしい。ベストトリックで90点台の得点を出せたこともすごくうれしかったが、最後に出した技を決められなかったのは悔しい」と振り返りました。

そして来年のパリオリンピック出場へ向けて、「これまで国際大会でも表彰台に立てて自信もついてきた。東京オリンピックは出られなかったので、パリオリンピックには絶対出られるように頑張りたい」と意気込みを示しました。

小野寺吟雲「自分に勝てたことがよかった」

小野寺吟雲選手は「1位になれてすごいうれしいし、自分のやりたい技がすべて成功できたこともうれしい」と喜びを語りました。

大会2連覇を果たしたことについては、「2連覇をするということはあまり考えてなかった。ただ『自分に勝ちたい』という思いがあるだけで、自分に勝てたことがよかった」と話していました。

そのうえで、来月東京で行われる世界選手権に向けて、「絶対に優勝できるように頑張る」と意気込みを示しました。