大相撲九州場所7日目 大関 貴景勝 平幕の豪ノ山に敗れ2敗目

大相撲九州場所は7日目、2場所連続優勝を目指す大関 貴景勝は平幕の豪ノ山に敗れて2敗目を喫しました。

九州場所は18日、7日目を迎え貴景勝は17日、大関 霧島を破った豪ノ山と対戦しました。ともに得意とする突き押しで真っ向からぶつかり合う展開となりましたが貴景勝は押し負けて「寄り切り」で敗れ、2敗目を喫しました。
豪ノ山は17日に続いての大関戦勝利となりました。

17日、大関経験者の高安に敗れ、初黒星を喫した大関 豊昇龍は18日は小結 阿炎と対戦しました。豊昇龍は立ち合いから阿炎の突き押しに押されましたが、力強い足腰で粘りを見せて相手の横に回り込むと「送り出し」で1敗を守り連敗はしませんでした。

17日、豪ノ山に敗れた大関 霧島は翔猿に勝って2敗を守りました。

三役以上ではただ1人勝ちっぱなしだった関脇 琴ノ若は、前頭筆頭の宇良に「とったり」で敗れ、同じく6連勝中だった返り入幕の一山本も佐田の海に敗れたため、幕内には中日を前に勝ちっ放しがいなくなりました。

中入り後の勝敗

▽友風に新入幕の狼雅は、友風が「はたき込み」で勝って3連勝です。

▽新入幕の美ノ海に剣翔は、剣翔が「上手投げ」。

▽宝富士に新入幕の北の若は、宝富士が「寄り切り」。

▽王鵬に錦富士は、王鵬が「はたき込み」。

▽佐田の海に一山本は、佐田の海が「寄り切り」で勝ちました。
返り入幕の一山本は初日からの連勝が6で止まりました。

▽竜電に琴恵光は、竜電が「寄り倒し」。

▽新入幕の東白龍に御嶽海は、御嶽海が「押し出し」。

▽妙義龍に玉鷲は、玉鷲が「押し出し」。

▽平戸海に熱海富士は、平戸海が「寄り切り」。
熱海富士は5連勝のあと2連敗となりました。

▽湘南乃海に隆の勝は、湘南乃海が「はたき込み」。

▽北青鵬に翠富士は、水入りで6分を超える相撲となり北青鵬が「上手投げ」で勝ちました。

▽阿武咲に遠藤は、遠藤が「突き落とし」で勝って7日目で今場所の初白星をあげました。

▽金峰山に錦木は、錦木が「寄り倒し」。

▽高安に明生は、高安が「はたき込み」。

▽琴ノ若に宇良は、宇良が「とったり」。
琴ノ若の初日からの連勝は6で止まりました。

▽正代に若元春は、正代が「すくい投げ」で物言いがついた一番を制しました。

▽大栄翔に北勝富士は、大栄翔が「押し倒し」。

▽阿炎に大関 豊昇龍は、豊昇龍が「送り出し」。

▽翔猿に大関 霧島は、霧島が「すくい投げ」で勝ちました。

▽大関 貴景勝に豪ノ山は、豪ノ山が「寄り切り」。
貴景勝は2敗に後退しました。
豪ノ山は17日の霧島戦に続いて大関戦連勝です。

約8年ぶりの「水入り」 6分超の長い相撲に

北青鵬と翠富士の一番は取組がいったん中断し、同じ状態から再開する「水入り」となりました。

取組が始まって4分以上が経過したタイミングで水入りとなり、数分間の中断のあとに再開しましたが、その後もこう着した状態が続いたため、合わせて6分30秒を超える長い相撲となり、最後は上手投げで北青鵬が勝ちました。

「水入り」となったのは平成27年春場所に行われた当時、関脇の照ノ富士と平幕の逸ノ城との取組以来でおよそ8年ぶりです。

およそ8年ぶりの「水入り」となった6分半を超える一番を制した北青鵬は「長かった。あしたからも自分の右四つの相撲をしたい」と話していました。

敗れた翠富士は「勝ちたかった。足も内だけじゃなく外からもやったけど届かなかった。長くなるだろうなと思ったけど動かなかった」と疲れをにじませていました。

力士の談話

平幕の豪ノ山に敗れ2敗に後退した大関 貴景勝は「理由があって負けたと思う。あしたまた集中してやるだけだ」と淡々と話していました。

一方、勝った豪ノ山は「引いてしまったらだめだと意識していた。しっかり前に出られて、自分の相撲を取れてよかった。残りもしっかり気を引き締めていければ」と振り返りました。

初黒星を喫した琴ノ若は「あしたもあるのでしっかり切り替えていくしかない。我慢すれば勝機もつかめると思うのでしっかり出し切る」と次を見据えていました。

小結 阿炎に勝って1敗を守った大関 豊昇龍は「しっかり集中できてよかった。自分自身との戦いをしっかりやっている」と話していました。

翔猿に勝った2敗の大関 霧島は「ちゃんと相手を見ていって勝ってよかった。全く疲れていない。一日一番勝つために考えている」と話していました。