南米のアルゼンチンでは19日、任期満了に伴う4年に1度の大統領選挙の決選投票が行われます。
決選投票に進んだのは
▽中道左派の与党の候補で経済相のセルヒオ・マッサ氏(51)と、
▽右派の経済学者で下院議員のハビエル・ミレイ氏(53)の2人です。
事前の世論調査によりますと、両候補の支持率はいずれも40%台と接戦が予想されています。
アルゼンチンでは10月の消費者物価が去年の同じ月に比べて2.4倍に上昇するなど激しいインフレが続き、今回の選挙では悪化する経済への対応が最大の争点となっています。
選挙では、マッサ氏が低所得者への手厚い支援や農産物などの輸出拡大で経済を回復させると主張しているのに対し、ミレイ氏は、中央銀行を廃止しドルを法定通貨にすることで物価を安定させるとしています。
また、ミレイ氏は現政権が重視する中国などとの関係を見直して親米路線をとるとしていて、アメリカや中国、南米の国々とどう向き合うのかも争点の一つとなっています。
アルゼンチン大統領選 決選投票 経済相と下院議員の接戦予想
南米のアルゼンチンで19日、大統領選挙の決選投票が行われます。事前の世論調査では中道左派の経済相と右派の下院議員の2人の候補による接戦が予想されています。