アジアプロ野球CS 日本が豪に勝ち予選リーグ3連勝 1位で決勝へ

野球の国際大会「アジアプロ野球チャンピオンシップ」は、18日日本が予選リーグの第3戦でオーストラリアに10対0の8回コールドで勝ち、3連勝として、1位で決勝進出を決めました。

「アジアプロ野球チャンピオンシップ」は東京ドームで行われ、日本、台湾、韓国、それにオーストラリアの4チームが若手選手を中心に構成された代表メンバーで戦い総当たりの予選リーグが行われたのち、上位2チームが決勝に進みます。

予選リーグを2連勝して、すでに決勝進出を決めている日本は18日、第3戦でオーストラリアと対戦しました。

日本は1回、ノーアウト一塁二塁のチャンスでここまでの2試合で打率5割と好調の3番・広島の小園海斗選手がタイムリーヒットを打って1点を先制し、3回には今大会初めて4番に入った日本ハムの万波中正選手のタイムリースリーベースなどで2点を奪って試合を優位に進めました。

投げては先発した楽天の早川隆久投手がチェンジアップを効果的に使い5回を投げて4者連続を含む7個の三振を奪うなど1人のランナーも出さない完璧なピッチングを見せました。

そのあとは投手リレーに入り、3人のリリーフ陣がオーストラリア打線を0点に抑えると、終盤にも得点を重ねた日本は10対0の8回コールドで勝って、予選リーグ3連勝で1位での決勝進出を決めました。

日本は予選リーグの第2戦で勝った韓国と19日の決勝でふたたび対戦します。

完璧なピッチング見せた 早川隆久(楽天)

5回を投げ1人のランナーも許さない完璧なピッチングを見せた楽天の早川隆久投手は「勝てて安心している。打線も活発だったし、守備もゼロで抑えられたのでチームとしてもいい状態だ」と振り返りました。

18日のピッチングについては「チェンジアップの抜け具合もよかったしまっすぐとのコンビネーションもよかった。リーグ戦ではやらないような配球をしていい結果だったので、来シーズンの引き出しの1つになった」と話しました。

19日の決勝に向けては「チームの雰囲気はいいので、あしたもこの雰囲気のまま勝って優勝できればと思う」と力強く話しました。

2安打2打点をマークした 小園海斗(広島)

オーストラリア戦で3番に入り先制のタイムリーを含むヒット2本、2打点をマークした広島の小園海斗選手は「本当にいいところで打たせてもらっているし、使ってもらっているので感謝しかない。3連勝しているが決勝で負けると意味がないので頑張りたい」と意気込んでいました。

また、小園選手はここまで3試合すべてにショートで起用されフル出場していて、宮崎市での強化合宿で井端監督から守備を教わっていたことを踏まえ「教えていただいたことを継続できているし感覚も変わってきている。試行錯誤しながらこれからもやりたい」と手応えを感じている様子でした。

井端監督「この3試合で選手は全員出場 非常にいい経験に」

予選リーグで3連勝して1位での決勝進出を決めた井端弘和監督は「一安心している。この3試合で選手も全員、出場することができて非常にいい経験になった」と振り返りました。

そして、先発して5回を投げ1人のランナーも出さなかった楽天の早川隆久投手について「立ち上がりは緊張感もあって本来の状態ではなかったが先頭バッターを抑えてからボールも走っていた」と評価したうえで「ほかのピッチャーたちも本番に向けて状態を上げていてすばらしい」と3試合で1失点の投手陣をたたえていました。

また、今大会初めて4番で起用した日本ハムの万波中正選手について「ライト方向にいい当たりを打っていた。ちょっと強引になるときもあって若さが出たかなと思うが状況に応じて変えてくるはずなのであしたも期待している」と話していました。

そして、大会2連覇がかかる19日の決勝に向けて「WBCで世界一になってあしたの試合が最後になるのでいい形で終われるように全員で勝ちたい」と意気込んでいました。