石川県 馳知事 東京五輪招致活動めぐる発言 撤回し陳謝

石川県の馳知事は、東京オリンピックの招致活動をめぐり、いわゆる官房機密費を用いてIOC=国際オリンピック委員会の委員に贈答品を渡したなどと発言したと、17日一部で報じられたことについて、発言を撤回するとしたうえで「誤解を生じかねず、おわびを申し上げたい」と陳謝しました。

石川県の馳知事は、17日東京都内で行った講演で、東京オリンピックの招致活動について言及した内容が一部で報じられました。

この中では「自民党の招致推進本部長を務めていた際当時の安倍総理大臣から『金はいくらでも出す。官房機密費もある』などと告げられ100人余りのIOCの委員に対し、それぞれの選手時代の写真をまとめた1冊20万円のアルバムを作成し世界中を回った」などと発言したとされています。

これについて、馳知事は、18日金沢市で記者団に対し「文部科学省からも指摘があり事実誤認に基づく発言だったことを確認した。五輪招致に関する発言は全面的に撤回する」と述べました。

そのうえで「誤解を生じかねない発言で、多くの方にご心配をかけたことについておわびを申し上げたい」と陳謝しました。

一方、馳知事は、記者団から発言のどの部分に事実誤認があったのかや、実際に官房機密費を使ってアルバムを配ったのか質問されたのに対し、具体的な説明を避け「IOCの倫理規定を踏まえて対応していた」と述べるにとどめました。