JICAパレスチナ元事務所長 “和平へ日本がリーダーシップを”

ガザ地区北部でイスラエル軍が地上侵攻を続ける中、千葉県柏市ではJICA=国際協力機構のパレスチナ事務所の元所長が講演しました。

この講演は、ガザ地区で力強く生きる人々の姿を描いたドキュメンタリー映画「ガザ 素顔の日常」の上映が18日から柏市の映画館でも始まったのにあわせて開かれました。

映画の上映後、JICAのパレスチナ事務所で2001年からおよそ6年間、所長を務めた成瀬猛さんが登壇し、ガザ地区で暮らす人たちは日常的に戦争と隣り合わせで生活していると述べました。

そして日本は、インフラ支援などで中東からの評価が高いとしたうえで「和平実現に向けて日本がリーダーシップをとれると思っている。そのためにも、まずは皆さんに関心を持ってもらうことが大切だ」と呼びかけました。

茨城県から訪れた60代の男性は「常に危険と隣り合わせなのは日本では考えられない。映画や講演でさらに関心を持つことができました」と話していました。