“ペーパーハンター”が熟練ハンターから学ぶ講習会 千葉

有害鳥獣による農作物の被害などを防ごうと、千葉県は狩猟免許を取得したものの狩猟の経験が少ないいわゆる「ペーパーハンター」が熟練のハンターから学ぶ講習会を開きました。

君津市で開かれた講習会には狩猟免許を取得したものの狩猟の経験が少ない26人が参加しました。

講習会では熟練のハンターから動物を捕獲する「わな」の仕組みや設置方法を学んだあと、動物の通り道に設置して足をワイヤーで捕まえる「くくりわな」と呼ばれる「わな」を作りました。

千葉県では中国などに生息するシカ科の特定外来生物「キョン」やイノシシなどによる農作物の被害が相次ぎ、昨年度の被害額はおよそ2億7000万円に上り、対策の強化が課題となっています。

参加した60代の男性は「少しでも力になりたいと思い参加しました。実際に体験しながら基本的なことを学ぶことができて勉強になりました」と話していました。

千葉県自然保護課の市原岳人 副課長は「今後、参加者が狩猟の技術を身につけ実践してもらえることを期待しています」と話しています。