台湾総統選 野党 候補者一本化合意も意見まとまらず発表見送り

来年1月に投票が行われる台湾総統選挙で、候補者の一本化で合意した最大野党の国民党と野党第2党の民衆党は、18日、一本化後の総統候補を発表するとしていましたが、意見がまとまらず発表は見送られました。双方は引き続き協議を行うとしています。

来年の台湾総統選挙では、国民党が、新北市長の侯友宜氏を、民衆党は前の台北市長の柯文哲氏をそれぞれ公認の総統候補としながらも、政権交代の可能性を高めるため、侯氏と柯氏のどちらかに一本化することで、今月15日に合意しました。

どちらを総統候補とするかは、各種世論調査の内容を専門家が評価したうえで、18日発表するとしていましたが意見がまとまらず、18日午前に予定されていた発表は見送られました。

今回の合意では、世論調査で2人の差が統計学的な誤差の範囲内だと評価された場合は、柯氏が上回っていても侯氏を総統候補とすることも含まれていましたが、どこまでを誤差とみなすかについて双方の立場に隔たりがあるということです。

このため双方は引き続き、協議を行うとしています。

台湾総統選挙には、侯氏と柯氏のほかに、与党・民進党が副総統の頼清徳氏を擁立し、ホンハイ精密工業の創業者の郭台銘氏も無所属で立候補する資格を得ています。

これまでの世論調査の支持率は、頼氏がトップで、侯氏と柯氏が2位を争う状況が続いています。

立候補の受け付け開始は20日に迫っていて、候補者一本化の行方が注目されます。