岸田首相「ロシアの侵攻が地域の発展揺るがす」APEC首脳会議

APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議で、岸田総理大臣は、ロシアによるウクライナ侵攻が地域の持続可能な発展を揺るがしていると指摘し、核による威嚇や使用はあってはならないと訴えました。

APECの首脳会議は、アメリカのサンフランシスコで、最終日の討議が行われました。

この中で岸田総理大臣は、自由で開かれた経済秩序の構築に貢献するため、不公正な貿易慣行や経済的威圧に適切に対処する考えを示しました。

その上で、「ロシアによるウクライナ侵攻が地域の持続可能な発展の基盤を揺るがしており、核による威嚇は断じて受け入れられず、その使用はあってはならない」と訴えました。

また、AIを含むデジタル技術について、活力ある地域経済の実現には欠かせないとした一方、リスクを適切に管理する環境づくりが重要だと指摘しました。

そのために日本は、G7=主要7か国で合意した「広島AIプロセス」を通じて、AIの国際的なガバナンスの枠組みの構築に取り組み、安全・安心で信頼できるAIの実現を目指すと強調しました。