APEC首脳会議 米バイデン大統領が締めくくりの演説行い閉幕

アメリカ西部、サンフランシスコで開かれていたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議は、バイデン大統領が全体を締めくくる演説を行い閉幕しました。

太平洋を囲む21の国と地域でつくる経済協力の枠組み、APECの首脳会議は岸田総理大臣も出席し、アメリカ西部サンフランシスコで2日間の日程で開かれました。

日本時間の18日早朝、アメリカのバイデン大統領が全体を締めくくる演説を行い閉幕しました。

この中で、バイデン大統領は「われわれはアジア太平洋地域に包括的で力強く、持続可能な経済を作り上げる方法を模索するため討議を重ねた」と述べて、成果を強調しました。

その上で急速に発展するAI=人工知能について「共通の課題であり、共通の解決策を必要とする。ここにいる全員がリスクを管理するためなどに連携する責任がある」と述べ、AIの安全性を高めるための取り組みが急務だと強調しました。

またバイデン大統領は、中国を念頭にアメリカが提唱し、日本や東南アジア諸国などが参加する経済連携の枠組み、IPEF=インド太平洋経済枠組みの首脳声明が期間中にまとまったことについて「歴史的な進展だ」とアピールしました。

APECの来年の議長国は南米のペルーが務めることになります。