パナソニックHD 子会社の株式半分以上 米投資ファンドに売却へ

「パナソニックホールディングス」は、車載部品事業を手がける子会社の株式の半分以上をアメリカの投資ファンドグループに売却することで基本合意したと発表しました。パナソニックホールディングスはEV=電気自動車向けの電池事業を重点分野と位置づける一方、事業再編を進める方針を掲げていました。

発表によりますと、パナソニックホールディングスは自動車向けの電子部品やシステムなどを手がける「パナソニック オートモーティブシステムズ」の株式の一部をアメリカの投資ファンド、「アポロ・グローバル・マネジメント」のグループ会社が運営するファンドに売却することで基本合意しました。

パナソニックホールディングスは現在、この子会社の全株式を保有していますが、ファンド側に株式の50%から80%を売却する方向で協議を進めていて、2024年3月末までの契約締結を目指しているということです。

パナソニック オートモーティブシステムズの昨年度の売り上げは1兆2975億円、国内外におよそ3万人の従業員を抱えていて、会社ではファンド側と当面、雇用などを維持する方向で協議しているということです。

パナソニックホールディングスは、EV向けの電池事業を重点的に投資する分野と位置づける一方、事業再編を進める意向を示していて、今後、多額の投資が見込まれる車載部品事業では海外のファンドと連携することを決めた形です。