与那国町長“庁舎にシェルター機能を”防衛相に財政支援要望

台湾に最も近い沖縄県与那国町の糸数町長が防衛省を訪れて木原防衛大臣と面会し、老朽化した役場庁舎を建て替え、有事の際に住民が避難できるシェルター機能も備えるようにするための財政的な支援を要望しました。

沖縄県の与那国島は台湾から111キロと日本で最も近く、糸数町長は島を取り巻く国際情勢は厳しさを増しているとして木原防衛大臣に要望書を提出しました。

この中では、建築から50年以上が経過し老朽化している役場庁舎を建て替え、住民が避難できるシェルター機能も備えるようにするための財政的な支援を求めています。

また、同様の理由で老朽化している港湾施設の整備への支援も求めています。

これに対し、木原防衛大臣は「与那国町と意思疎通を密にしながら、適切に対応していきたい」と述べました。

会談のあと糸数町長は記者団に対し「大臣も交代したので、これまで行ってきた要請を改めて行った。大臣からは『頑張ってやります』と言ってもらえた」と述べました。