JAXA 新型ロケット「H3」今年度中に2号機打ち上げ目指すと発表

ことし3月、初号機の打ち上げに失敗した新型ロケット「H3」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構はメインエンジンの燃焼試験の結果などを踏まえて打ち上げに向けためどが立ったとして、今年度中に2号機の打ち上げを目指すと発表しました。

日本の新たな主力ロケット「H3」の初号機は、ことし3月に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられましたが、2段目のエンジンが着火せず打ち上げに失敗し、JAXAは飛行データの分析などを進めて失敗要因を3つに絞り込み対策を講じることにしています。

JAXAは17日に都内で会見を開き、山川宏理事長が、「H3」の初号機の失敗を受けて講じるべき対策を決定したことやメインエンジンの燃焼試験の結果などを踏まえ次の打ち上げに向けためどが立ったと説明しました。

そして、「確実な打ち上げに向けて、かなり進捗(しんちょく)した。できるだけ早く打ち上げたい」と述べ、今年度中に2号機の打ち上げを目指す方針を明らかにしました。

現在の主力ロケット「H2A」は来年度に予定されている50号機で打ち上げを終え、すべて「H3」に移行する計画であることから、初号機の打ち上げ失敗を受けて「H3」の次の打ち上げ時期が懸念されていました。