自民党 安定的な皇位継承のあり方検討 懇談会の初会合

安定的な皇位継承のあり方を検討するため、自民党は新たに設けた懇談会の初会合を開き、去年政府が国会に提出した有識者会議の報告書の内容に沿って議論を進めることを確認しました。

自民党は安定的な皇位継承のあり方を検討するため、執行部のメンバーなど16人からなる総裁直属の懇談会を新たに設け、きょう党本部で初会合を開きました。

冒頭、懇談会の会長を務める麻生副総裁は「皇室のあり方はわが国の根幹をなす極めて重要な課題であり、事柄の性質も考えて、限られたメンバーで静ひつな環境の中で議論を深めたい」と述べました。

そして会合では、去年1月に政府が国会に提出した、皇族数を確保する方策として、女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、旧皇族の男系男子を養子に迎える案の2つが盛り込まれた有識者会議の報告書に沿って議論を進めることを確認しました。

懇談会の事務局長を務める木原幹事長代理は記者団に対し「わが党はこれまでもこの問題にしっかり取り組んできたが、岸田総理大臣から要請があったので改めて懇談会を立ち上げた。論点を整理し、いずれかの時期にはまとめたい」と述べました。