ビッグモーター経営再建 伊藤忠など具体的な検討に入ると発表

保険金の不正請求問題で経営の立て直しを迫られているビッグモーターに対し、大手商社の伊藤忠商事や投資ファンドなど3社が共同で再建に向けて会社の資産査定など具体的な検討に入ることを発表しました。
2024年春までに最終的な結論を出す方針です。

ビッグモーターは保険金の不正請求などの一連の問題を受けて中古車の販売台数が大きく落ち込み、外部の支援先による経営の立て直しを迫られています。

発表によりますと、
▼「伊藤忠商事」と、
▼子会社でエネルギー商社の「伊藤忠エネクス」、
▼それに投資ファンドの「ジェイ・ウィル・パートナーズ」の3社は、
共同でビッグモーターとの間で17日に独占交渉権を含む基本合意書を結び、会社の資産査定などの調査を行い、再建の可能性について具体的な検討に入るということです。

合意に当たっては一連の問題を受けて辞任した兼重宏行前社長など創業家が経営に関与しないことを条件としているということです。

3社は2024年春までに最終的な結論を出す方針です。

伊藤忠はグループで自動車の販売のほか、整備の関連事業、それに自動車保険の販売などを行っていて、自社の事業の強化につながる可能性があると判断したとみられます。

ただ、ビッグモーターに対し金融庁が損害保険代理店の登録を11月30日付けで取り消す処分を出す方針を固めるなど今後の経営が不透明な状況にあることなどから、3社は調査を通じて慎重に判断することにしています。