来年春に卒業予定の大学生 就職内定率74.8% 去年を上回る

来年春に卒業する予定の大学生の就職内定率は、10月時点で74.8%と、去年の同じ時期を0.7ポイント上回りました。厚生労働省は人手不足の企業が求人を増やしていることなどが背景にあると見ています。

厚生労働省と文部科学省は来年春に卒業する予定の大学生の就職活動の状況について全国の62の大学、あわせて4770人を抽出して調査しました。

それによりますと就職内定率は10月1日時点で74.8%となり、去年の同じ時期を0.7ポイント上回りました。

この時期の就職内定率は新型コロナウイルスの影響が大きかった令和2年に69.8%まで下がりましたが、その後3年連続で増加しています。

ただ、コロナの感染が拡大する前の令和元年の76.8%には届いていません。

男女別では
▽男子大学生が73.9%で去年より1.2ポイント高く、
▽女子大学生も75.8%で去年より0.1ポイント高くなりました。

また、短期大学生の内定率は39.9%と去年の同じ時期より6ポイント低くなりました。

厚生労働省は「大学からはコロナの影響はほとんどなく、人手不足の中企業の採用意欲が高まっているという声が多くあがっていた。今後も大学などと連携し、1人でも多くの学生が希望に沿った就職を実現できるよう支援に取り組んでいきたい」としています。