第一三共開発の新型コロナワクチン承認後140万回分購入 厚労省

製薬大手の「第一三共」が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は今後、製造・販売を承認したあとに、140万回分を購入することで会社と合意したと発表しました。早ければ来月上旬から自治体に配送され、新型コロナウイルスの国産のワクチンが初めて実際の接種で使えるようになります。

製薬大手の「第一三共」は、ことし9月に新型コロナウイルスのオミクロン株の派生型「XBB」系統に対応するワクチンの承認申請を行い、厚生労働省は、今月開かれる専門家部会での議論を経たうえで正式に承認する方針です。

このワクチンについて厚生労働省は承認後に、140万回分を購入することで会社と合意した発表しました。

国内の新型コロナウイルスのワクチン接種では、これまで海外の製薬メーカーのものが使われ、国産のワクチンとしては、ことし8月に「第一三共」が開発した従来株のワクチンの製造・販売が承認されましたが、実際の接種では使われていませんでした。

今回の「XBB」系統対応ワクチンが承認されれば、早ければ来月上旬から自治体に配送され、国産のワクチンが初めて実際の接種で使えるようになります。