“大麻グミ” 流通や所持を禁止する方向で検討 武見厚労相

大麻由来の成分名が表示されているグミを食べ、体調不良を訴えるケースが相次いでいることを受け、武見厚生労働大臣は、成分が特定されれば類似するものも含めて、指定薬物として流通させることや所持することを禁止する方向で検討する考えを示しました。

大阪の会社が製造した、法律で規制されていない大麻由来の「HHCH」という成分名が表示されているグミを食べ、体調不良を訴えるケースが相次いでいて、大阪市が製造元の会社の工場に立ち入り検査を行ったほか、警察が成分の鑑定などを進めています。

これについて武見厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で「重大な保健衛生上の問題だ。警察の捜査と並行して販売店舗への必要な調査を行い、薬物が特定されれば、速やかに指定薬物として所持・使用・流通を禁止することを検討している」と述べました。

また今回の成分を指定薬物に定めても類似の成分を含んだ商品が販売されるおそれがあるとして、そうしたものも包括的に規制する方向で検討する考えを示しました。