あす全国的に強風 大気不安定 中国地方の平地で積雪のおそれ

前線を伴った低気圧の影響で北日本を中心に雨雲が発達し、北海道などで風の強い状態が続いています。18日にかけて全国的に風が強く、大気の不安定な状態が続く見込みで、気象庁は暴風や高波、川の増水などに警戒し、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、日本海と関東の東海上にある前線を伴った低気圧の影響で北日本を中心に大気の状態が不安定になり、雨や風の強い状態が続いています。

北海道の伊達市では午後4時すぎに24.2メートルの最大瞬間風速を観測しました。

また、雨も続き、伊達市大滝では午後5時までの12時間に降った雨の量が平年の11月、1か月分の雨量に匹敵する144.5ミリに達し、氾濫危険水位を超えている川があります。

今後の見通し

北日本では18日にかけて局地的に雷を伴って1時間に30ミリ以上の激しい雨が降るおそれがあります。

18日の夕方までの24時間に降る雨の量は、北海道と東北、北陸のいずれも多いところで80ミリと予想されています。

18日にかけて、北日本から西日本にかけての広い範囲で非常に強い風が吹く見込みで、
18日の最大風速は、
▽四国で25メートル
▽北海道と北陸、近畿で23メートル
▽伊豆諸島で22メートル
▽東北と関東甲信、東海、中国地方、九州北部で20メートル
と予想され、

最大瞬間風速は、30メートルから35メートルに達する見込みです。

海上は波が高く、17日は北海道で、18日は北海道と北陸、伊豆諸島で大しけになると予想されています。

気象庁は暴風や高波、川の増水、土砂災害に警戒するとともに、低い土地の浸水や落雷、竜巻などの激しい突風、「ひょう」に十分注意するよう呼びかけています。

中国地方の山地では大雪 平地でも積雪のおそれ

18日は、西日本の上空5500メートル付近にマイナス30度以下の、この時期としては非常に強い寒気が流れ込むと予想されています。

18日にかけて北日本と東日本の日本海側のほか、中国地方や四国、九州などでも山地を中心に雪が降る見込みで、特に中国地方の山地では、18日の未明から昼すぎにかけて大雪となり、平地にも雪雲が流れ込んで積もるおそれがあります。

18日の夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで、中国地方の山地で30センチ、平地で3センチと予想されています。

気象庁は積雪や路面の凍結による交通への影響のほか、電線や樹木への着雪などに十分注意するよう呼びかけています。

札幌 西区 共同住宅の屋根 剥がれる

17日午後4時半ごろ、札幌市西区西野の共同住宅の住民から「自分が住む共同住宅の屋根が剥がれて、一部道路に飛散している」と消防に通報がありました。

消防によりますと、道路に面した1階に店舗が入っている共同住宅の屋根が剥がれ、一部が道路に崩れ落ちているということで、現在、消防や警察などが対応しているということです。けが人はいないということです。

北海道では低気圧の影響で断続的に風が強まっていて、気象台によりますと当時、付近の観測地点の風の強さは風速11メートルだったということです。