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大相撲九州場所6日目 大関 貴景勝が翔猿に勝ち1敗守る
貴景勝は4日目に平幕の明生に敗れて初黒星を喫しましたが、5日目の16日は大関経験者の高安に勝ち、4勝1敗で序盤戦を終えました。
6日目の17日は去年の九州場所から5連敗を喫していた素早い動きが持ち味の翔猿と対戦し、立ち合い、変化されたもののこらえて、その後は相手をよく見て突き押しで攻めました。
そして最後は「送り出し」で勝ち、1敗を守りました。
一方、大関の中でただ1人、初日から5連勝としていた豊昇龍は、過去の対戦で負け越している高安と対戦し、四つに組む展開から足を取られて仰向けに倒され、「小股すくい」で敗れました。
豊昇龍は初黒星を喫し、大関陣で勝ちっ放しはいなくなりました。
また、大関 霧島は平幕の豪ノ山に敗れて2敗に後退しました。
豪ノ山は幕内3場所目で大関戦初勝利です。
このほか、関脇 琴ノ若が小結 北勝富士に勝って、三役以上ではただ1人、初日から6連勝としました。
平幕では返り入幕の一山本が連勝を「6」に伸ばした一方、21歳の熱海富士が36歳の佐田の海に敗れて初黒星を喫しました。
中入り後の勝敗
▽新入幕の北の若に友風は、友風が「内掛け」で勝って4勝2敗と白星を伸ばしました。
▽一山本に錦富士は、一山本が「はたき込み」で勝って初日から6連勝としました。
▽新入幕の狼雅に宝富士は、狼雅が「下手ひねり」で物言いがついた一番を制しました。
▽剣翔に新入幕の東白龍は、剣翔が「押し出し」。
▽玉鷲に新入幕の美ノは、美ノ海が「寄り切り」。
▽王鵬に竜電は、竜電が「寄り切り」で勝ちました。
▽琴恵光に妙義龍は、妙義龍が「寄り切り」。
▽御嶽海に平戸海は、平戸海が「寄り切り」。
▽熱海富士に佐田の海は、佐田の海が「寄り切り」。
熱海富士は初日からの連勝が5で止まりました。
▽金峰山に湘南乃海は、金峰山が「寄り切り」。
▽隆の勝に阿武咲は、隆の勝が「小手投げ」。
▽翠富士に遠藤は、翠富士が「寄り切り」。
▽錦木に北青鵬は、錦木が「つり出し」で勝ちました。
▽宇良に明生は、宇良が「押し倒し」で物言いがついた一番を制して今場所の初白星をあげました。
▽若元春に阿炎は、阿炎が「小手投げ」。
▽正代に大栄翔は、正代が「はたき込み」。
大栄翔は16日に続いての連敗で2敗に後退しました。
▽北勝富士に琴ノ若は、琴ノ若が「押し出し」で勝って初日から6連勝としました。
▽大関 霧島に豪ノ山は、豪ノ山が「突き落とし」で勝ちました。
霧島は2敗となりました。
▽翔猿に大関 貴景勝は、貴景勝が「送り出し」。
貴景勝は過去4勝6敗と負け越していた苦手の翔猿を退けて1敗を守りました。
▽大関 豊昇龍に高安は、高安が「小股すくい」で勝ちました。
豊昇龍は6日目で今場所初黒星を喫しました。
大関 貴景勝 「いつもどおり相撲に集中」
3人の大関のうち、1敗を守った貴景勝は「いつもどおりだ。相撲に集中してやる、その積み重ねなので。序盤とか中盤とか終盤とか、そういうくくりでやっていない」と話しました。
豊昇龍は、支度部屋で取材に応じませんでした。
▽勝った高安は、決まり手の「小股すくい」について、「序二段の時以来、10数年ぶりかな。引いたり飛んだり、はねたりしてしまったが、うまく中に入れた。うまく決まってよかった」と振り返っていました。
▽2敗に後退した霧島は「ちょっと下がってしまった。立ち合いがあんまりで、そこから足が出てなかった」と反省していました。
一方、▽大関戦初勝利の豪ノ山は「うれしい。精いっぱい行こうと思って勝ったのでよかったと思う。連敗してよくない相撲も出ているので、切り替えていきたい」と話していました。
▽6連勝した琴ノ若は「引いたところはよくなかったが、攻めるところは攻めることができた。辛抱して取ることができた。自分の相撲を貫いて行ければ」と手応えを感じていました。
▽一山本は平幕でただ1人、6連勝としましたが、はたき込みで勝った内容について、「立ち合いは押していたが、そのあと押し切れないときつい。師匠に『やっぱり一山本だった』と言われる可能性がある」と反省していました。
▽初黒星の熱海富士は「負けたので切り替えて頑張ります。負けて悔しい」と、元気がありませんでした。
▽勝った佐田の海は「誰とやるのも一緒で、若手だからとか、勢いがあるとか、気にしすぎると肩に力が入る。まだまだ伸びしろがあると思っている」と手応えを口にしました。
▽錦木は身長2メートルを超える北青鵬に「つり出し」で勝ち、「でかい。20センチくらい差がある。1回、寄ろうとして寄れなかったから、浮かすしかなかった」と振り返っていました。