社会

歌舞伎町 ホストクラブ高額請求相次ぎ 新宿区など対策へ

新宿 歌舞伎町でホストクラブを利用した客の女性が高額な料金を請求されるケースなどが相次いでいることをうけて、新宿区や支援団体など4つの団体が合同で会見し、ホストクラブ側に自主規制を求めることや相談窓口の設置など連携して対策を講じていくと発表しました。

新宿区役所で開かれた記者会見には区や新宿警察署、支援団体、それに多くのホストクラブが集まる歌舞伎町の商店街のトップが出席しました。

悪質な接客をしているホストクラブやメンズコンセプトカフェでは客の飲食代金を店やホストが立て替えて後から「売掛金」として請求し、女性が返済のため風俗店で働かされたり売春を指示されたりするケースが相次いでいるということです。

これを受けて、4つの団体では連携して対策を講じることにしました。

具体的には、ホストクラブの経営者に対し業界団体を結成して売掛金に上限を設けるなど自主規制のためのルール作りを求めることや、多額の売掛金を抱えた女性やその家族を対象に弁護士による無料の相談窓口を開設するということです。

新宿区の吉住健一区長は「歌舞伎町が再生するには今が最後のチャンスだ。金を集めるために他人を不幸にしていいということをこの街のルールにしてはいけない」と話していました。

また、トラブル相談に応じている「青少年を守る父母の連絡協議会」の玄秀盛代表は「売掛金の問題は、だまされる方が悪いと思われているが、悪質なホストによる恋愛詐欺商法だ。このままでは救われない人がたくさん出てしまう」と述べ、対策の必要性を訴えました。

NPO 「自己責任だと責めず安心して話せる環境を」

ホストクラブに通う女性の相談などに取り組むNPO「ぱっぷす」の理事長、金尻カズナさんは、ホストクラブから抜け出せなくなっている女性の「SOS」に気付くためには自己責任だと責めずに女性が安心して話せる環境を整えることが必要だと指摘しています。

金尻さんによりますと、表向きはホストクラブに通うことを自慢していても実は売掛金やホストとの人間関係に悩んでいて、自己責任だと責められると思い周囲に悩みを打ち明けられないケースが多いといいます。

金尻さんが相談を受ける中で、女性がホストクラブに通いながらも「死にたい」とか、「担当のホストに愛されていない気がする」などと、話すことがあるということです。

金尻さんによりますと、女性が自分の言葉で状況を整理することで、しだいに現状を「被害」だと認識できるようになっていくということで「周囲がそのような様子に気付いた時には、本人を責めたり、『ホストクラブに行くな』と強引に言ったりするのではなく、まずは孤立化させず、安心して話ができる環境を整えることが大切だ」と話していました。

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