埼玉 中村美香県議の当選無効決定は適法 東京高裁

ことし4月に行われた埼玉県議会議員選挙で初当選した中村美香議員が、被選挙権に必要な要件を満たしていないとして、当選を無効とした県の選挙管理委員会の決定を取り消すよう求めた裁判で、東京高等裁判所は決定は適法だとして訴えを退けました。

埼玉県の選挙管理員会はことし4月の県議会議員選挙で初めて当選した日本維新の会の中村議員について3か月以上、県内の同じ市町村に続けて住んでいた実態がないとして当選を無効とする決定をしました。

この決定について中村議員が取り消しを求めた裁判の判決が16日東京高等裁判所で言い渡され、増田稔裁判長は「部屋の利用状況や交通系ICカードの利用履歴などから、埼玉県内に生活の拠点を移したと認めることはできない。当選無効の決定は適法だ」として訴えを退けました。

判決について中村議員は「最高裁判所への上告申し立てについては、判決の内容を精査し、弁護士とも相談の上、検討していく」とコメントしています。