空港跡地の大型複合施設「羽田イノベーションシティ」全面開業

新たな産業や文化の創出の拠点として、羽田空港の跡地で開発が進められてきた大型複合施設が16日全面開業し、記念の式典が開かれました。

全面開業したのは羽田空港の跡地で大田区と9つの民間会社でつくる会社が連携して開発を進めてきた「羽田イノベーションシティ」です。

16日は記念の式典が開かれ、大田区の鈴木晶雅区長が「区内の産業の振興や国の産業の競争力強化に貢献していきたい」とあいさつしました。

新たな産業や文化の創出を目指すこの大型複合施設は、先端技術の研究開発施設や共同研究スペースのほか、ライブホールなども入っています。

施設は2020年に一部開業していて、ロボットが調理や配膳を行うレストランなどが注目を集めてきました。

全面開業にあたって、完成したエリアにはロボットを活用したリハビリ機器による治療のほか、不妊治療なども受けられる先端医療研究機関や、部屋から飛行機の姿が望めるホテルも入り、増える訪日外国人やビジネス客の利用が見込まれています。

施設全体は複数の建物が立ち並ぶつくりとなっていて建物間は自動運転バスで移動できます。

羽田みらい開発の加藤篤史 統括責任者は「企業や人の交流でイノベーションを生み出し、新しい技術や考え方、文化を何気ない日常で感じてもらえる施設を目指していきたい」と話していました。