英 新外相 ゼレンスキー大統領と会談 “軍事支援継続を強調”

イギリスの元首相で新たな外相に起用されたキャメロン氏が就任後、初めての外国訪問でウクライナを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談しました。この中で、ゼレンスキー大統領がウクライナへの関心の低下に危機感を示したのに対し、キャメロン外相は軍事支援などの継続を強調しました。

イギリス政府は16日、キャメロン新外相が就任後、初の外国訪問でウクライナの首都キーウを訪れ、ゼレンスキー大統領などと会談したと発表しました。

この中では、ゼレンスキー大統領がイスラエル・パレスチナ情勢を念頭に、「世界は現在、ウクライナの戦場に集中していない。注意が分散するのはいいことではない」と述べ、ウクライナへの関心の低下に危機感を示しました。

これに対し、キャメロン外相は「われわれはウクライナへの精神的、外交的、そして何より軍事的な支援を必要なかぎり続けていく」と強調し、アメリカに次ぐ規模で行っている軍事支援を続けるとしました。

イギリス政府によりますと、一連の会談では地雷除去や、イギリス国内でのウクライナ兵の訓練を含めた軍事支援のほか、黒海に面したウクライナの港からの穀物など食料の輸出支援、それに、ウクライナのNATO=北大西洋条約機構への将来的な加盟などについて意見を交わしたということです。

キャメロン外相は「ロシアは、待てば欧米各国の注意がそれると考えているかもしれないが、それは真実とは程遠い」とコメントしています。