東京 世田谷区の国立成育医療研究センターで開かれているこの写真展は、早産などのため産まれてまもなく新生児集中治療室=NICUなどに入院していたおよそ30人の赤ちゃんの入院当時の姿と成長した姿を撮影した写真が展示されています。
このうち体重が400グラムほどで産まれた女の子は、当初の写真では体が小さく、大人の手のひらで隠れるほどでしたが、4か月後にはおよそ3100グラムに成長し、退院したということです。
また、1160グラムで産まれた男の子は保育器に入り、酸素を送るチューブをつけた状態でしたが、退院後の写真では自分の足で元気に立つ姿が写っています。
国立成育医療研究センターによりますと、国内で産まれる赤ちゃんは、20人に1人が妊娠37週未満の早産で、10人に1人が2500グラム未満の「低出生体重児」だということです。
本間直美看護師長は「小さく生まれると心配なこともあると思うが、健やかに幸せに生きられるということを知ってもらい、成長を温かく見守ってほしい」と話していました。
この写真展は今月末まで開かれています。

「世界早産児デー」小児医療専門病院で赤ちゃんの写真展
17日は早産で産まれた子どもへの理解を深めようと定められた「世界早産児デー」です。小児医療の専門病院、国立成育医療研究センターでは、小さく産まれた赤ちゃんの成長した姿を捉えた写真展が開かれています。