韓国 「大学修学能力試験」 4年ぶりにマスク着用義務なし

韓国で日本の「大学入学共通テスト」にあたる大学進学の試験が行われ、4年ぶりにマスクの着用義務がなくなり、コロナ禍前とほぼ同じ形で実施されました。

韓国のことしの「大学修学能力試験」にはおよそ50万人が出願し、16日朝から各地の会場で一斉に受験しました。

学歴重視の傾向が強い韓国では試験が人生を左右するとも言われ、遅刻しそうな受験生を警察官やボランティアのバイクが会場に送り届けたほか、英語のリスニングの時間に航空機の発着を禁止するなど、国を挙げた支援が行われました。

ことしは新型コロナの影響で続いていたマスクの着用義務が4年ぶりになくなるなど、コロナ禍前とほぼ同じ形で実施され、受験生の後輩たちが集まって、会場前で声を出してエールを送る光景も再び見られました。

受験生の男子高校生は「マスクがなくて気持ちは楽だ。緊張しても、勉強した分、頑張りたい」と話していました。

ことしの大学入試をめぐって韓国政府は、過熱する塾通いなどの負担を減らすためだとして、高校の学習範囲を超えた「キラー問題」と呼ばれる難問の出題をやめると発表していて、受験生の合否への影響などに韓国社会の関心が集まっています。