米韓 戦略文書10年ぶり改定 北朝鮮は反発する談話を発表

アメリカと韓国が北朝鮮の脅威に備えた戦略文書を10年ぶりに改定したことについて、北朝鮮国防省は「攻勢的な戦略的抑止の軍事行動により、あらゆる脅威を統制していく」と反発する談話を発表しました。

アメリカと韓国は今月13日、北朝鮮の核・大量破壊兵器の脅威に備えて両国が交わした戦略文書を10年ぶりに改定したほか、日本を含めた3か国で、北朝鮮によるミサイル発射情報を即時に共有する仕組みについて年内の運用開始に向けて調整を加速させています。

これについて北朝鮮国防省は16日、報道官の談話を発表し、「敵対勢力はみずからの軍事的態勢が防衛的なものではなく、わが国への武力侵攻を目的としていることをさらけ出した」と主張して反発しました。

そのうえで、「アメリカとその同盟勢力の軍事的脅威に対処するため、より攻勢的で可視的な戦略的抑止の軍事行動により、あらゆる脅威を統制、管理していく」として対抗姿勢を示しました。

北朝鮮は新型の中距離弾道ミサイルに使用する固体燃料式エンジンの初めての燃焼実験を成功させたと15日発表したばかりで、18日には新たに制定した記念日「ミサイル工業節」を控える中、関係国は警戒を強めています。